超ニッチな "さんふらわあ深夜便" レポ 

茨城県から北海道まで、フェリーで行けるらしい。犬も一緒に。」
 
わたしたちが北海道に行こうと思った理由がこれ。
 
ツナ(犬)と一緒に暮らし始めてから、車で行けない旅はあきらめていました。飛行機に乗るのは、不可能ではないけど、負荷が大きい。着いた先でもペットOKのレンタカーを探す必要があったり、なにかと大変。もちろん、北海道もあきらめていました。
 
それがなんと!自分たちの車で!一緒にいける!しかも大洗港近い。ひょんなことから茨城県に移住してきた身として運命を感じたことが、ことの発端なのでした。
 
🚢🚢🚢
 
大洗港と苫小牧港を結ぶフェリー「さんふらわあ」🌞
本数は1日2本で、夕方便と深夜便があります。簡単にいうと…
  • 夕方便:19時頃に出発→翌日の14時頃着く
  • 深夜便:早朝(深夜)1時頃に出発→同日の19時頃着く
 
わたしたちの旅は日程の都合上、行きは深夜便、帰りは夕方便を選択しました。
この2つの便、時間が違うだけだと思ったら大まちがい!
 
このブログはゆるくおしゃべりする脱力系ブログですが、今回はさんふらわ深夜便のレポートとして、現地情報多めに、ちゃんとレポートしたいと思います。なぜなら、計画を進めている時に、事前情報が少なくて、かなりドキドキしたから…!
 
これからさんふらわあ深夜便を旅で利用したいなと思っている人がもし見ていたら、少しでも役に立ちますように🙏
 
では!いざゆかん
 
🌙🌙🌙
 

⏰深夜って一体何時?

大洗港〈01:45発〉 → 苫小牧港〈当日19:45着〉、約18時間の船旅。
 
深夜便は深夜に出発して、夜に着く。ただ、出発は「深夜」ではなく、「早朝」と考えよう。なぜなら、チケットを取る日付を間違えそうになるから…!
 
例えば、5/1に家を出発して船に乗るスケジュールだとすると、予約するのは5/2のチケット。
しかし、実際は5/1の夜から旅行気分なわけで、うっかりすると間違えて5/1のチケットを取りそうになるので要注意!わたしも何度も見返しました…。
しかも、船の出発は01:45とありますが「22:30頃までにターミナルにきて乗船手続きを行ってください」と書いてある。つまり、5/1の22:30が集合時間!ややこしい〜〜〜のでチケットの取り間違いにご注意を。

 

🐕いよいよチェックイン!

ペット連れの場合は、自動チェックインの機械は使えません。必要書類が置いてあるので、記入してから、カウンターで手続きしてもらいます。
※2024年7月から狂犬病ワクチン接種証明書が必須になるようです!
 
 

🛒ペットカートについて

これが一番てんやわんやした問題・・・
 
ホームページには、夕方便にはカートのレンタルがあり、深夜便にはないと書いてあります。深夜便では「乗下船時はケージをご利用されるか、必ずリードをつけ、動物が苦手なお客様へのご配慮をお願いいたします。」と書いてあるので、てっきりリードで歩けると思っていたのですが…リード歩きはNGでした🙅‍♀
 
結局、持っていたクレートにいれて運んだのですが、これが結構大変で😂
 
車を止めたあと、船内には乗客が使えるエレベーターがないので、3階分ほど階段で上がらなければいけません…!自分たちの荷物+クレートに入ったツナ(12kg)は大人2人でも大変で…というか、カートを持っていたところで階段は上がれないので、どちらにせよ頑張るしかないかもしれないです!笑
 
小型犬なら、カートよりカバンやリュックのほうがよいと思われます。
 
しかも、初めてのフェリーで勝手がわからず、自分たちの荷物も謎に大量になってしまっており・・・初っ端からヘトヘトに。
色々とご配慮いただいた乗組員の皆さま、本当にありがとうございました。とても親切にしていただき心強かったです。
 

💼ペットルームについて

ペットルーム利用はツナだけでした。

しばしお休み🌙待っててね
ケージが4つほど、1畳半くらいの狭いお部屋です。ですが、水道もついていて、十分でした。「さんふらわあ ペット連れ」で検索すると、ドッグランが付いているという情報やペットと一緒に泊まれる部屋があるという話が出てきますが、それは夕方便のみなので、要注意。深夜便はペットルームがあるのみです。

簡素ですが、十分な設備。一緒にいけることが本当にありがたい🙏
また、このペットルームは飼い主が入室できる時間が限られています。
・乗船時~02:00
・10:00~13:30
・18:00~下船時
この時間帯のみしか入れないので注意です。
 
場所は、船の中央、インフォメーションのすぐとなり。乗組員さんが近くにいることが多いので安心です。

 
 

☁雰囲気どんな感じ?

余裕に余裕を持たせて、21:00頃に大洗港に到着したわたしたち。ほぼ一番乗りだったと思いますが、22:30になっても旅行者はかなり少ない印象でした。じゃあ何のために深夜便は運行しているのかといえば、「物流」です。実は、茨城県には北海道のコンビニ「セイコーマート」があるんです。これもフェリーで物流があるからだとか。

トラックがたっくさん乗るのに、沈まない船…不思議💭
港にはトラックがたくさん行き来していて、わたしたちが乗船する前に、大量の荷物を船の中に運んでいました。それから、港にはナンバーが付いていない車が大量に置いてあって、これらも運ばれる、もしくは運ばれてきたのでしょう。
 
船の中に入ると、トラックの運転手さんと我々一般客は、寝るエリアが離れているのですが、共用エリア(ロビーやお風呂)には多くいらっしゃいました。旅行で浮かれ気分のわたしたちとは違って、お仕事中の方々が多数。元から騒ぐつもりは全くないですが、ちょっと小声になる感じに🤫こじんまりと楽しくやっておりました。

給湯器のお湯を紙コップに入れてコーヒーを淹れてみた☕
船内アナウンスやレストランなどはありません。静かに各々の船時間を過ごします。

ロビーの様子。自販機や給湯器、電子レンジなどがあります

レストランの代わりに冷食自動販売機が充実している✨

カップヌードル自販機もあり🐤

船内の設備を見ると、ちょっと古い感じがしますが、レトロ好きにはうれしい雰囲気。なんと、こちらの深夜便は2025年に新しい船に変わってしまうそうで、このレトロなフェリーに乗れるのは今だけ。乗れてよかった〜〜〜!👏

やけに落ち着くベッドスペース。まるで秘密基地!
個人差はあると思いますが、ベッドの硬さがちょうどよくて、ぐっすり眠れました。なんとなく硬すぎるベッドを想定していたので、うれしい!
 
4つのベッドで一部屋になっていて、ベッドはカーテンでしっかり区切れるようになっています。2人以上で乗っていて、おしゃべりしたい人は基本的にはロビーにいた様子。わたしたちも、寝る時以外はロビーで過ごしました。
 

🌀「揺れ」「酔い」に関するレポート

 
揺れます!!!!!
 
わたしはロッキングチェアでも酔う、三半規管よわよわ人間。
酔いレポートは以下です。
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◇乗船してすぐ(乗船前)
アネロン(酔い止め)1錠飲む
◇出発後、夜なので寝る
アネロンが効く。揺れているのに酔ってないことが不思議な感覚。熟睡。
◇朝になって起床
ベッドで起き上がった瞬間、酔った。空腹が原因のような気がして、おにぎりを食べようと思ったが気持ち悪すぎて無理。唯一「かむかむレモン」だけ食べられたので、いくつか食べると少しマシに。これがあと何時間も続くと思うとヤバい、かむかむレモンがなくなったら終わりだと思い、かじりながらチビチビ食べることに。
◇もう一度寝る
アネロンを追加で飲みたかったが、1日1錠と書いてあり、1日の定義に悩みながら寝る。1日って何時間空けたらいいんだ…電波がなく、調べることもできず。
◇昼ごろ起きる
1日の定義は相変わらず悩ましかったが、耐えきれずもう1錠飲む。みるみるうちに元気になる!持ち込んだカップヌードルやクッキーを食べて元気になる!
◇お風呂にはいる
問題なし!アネロン最強。
パンフレットとかも読めるようになる。
(ダウンロードしてきた映画を見たかったが、それはさすがに無理っぽい感じだった)
そのままの状態で無事到着✨
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普段まったく乗り物酔いをしない夫も、さすがに少し気持ち悪かったみたいですが、途中PC作業を始めて驚きました…つよ…

 
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ここからは約18時間にわたる船内での様子を写真と共に振り返り👇

ちょっと特別なおやつを持って乗船🍩

酔い止めが効いてシーフードヌードルを食べる…うま…

AM10:10頃、苫小牧からくる夕方便とすれ違いました!(写真右)

甲板にでるとスッキリする✨暴風だったけどお天気最高…!

船首側にあるちょっとラグジュアリーな雰囲気の場所。ここが一番揺れない気がした。

🌊🌊🌊

 

帰りは夕方便に乗りましたが、船内の雰囲気はまっったく違います。
夕方便のほうがレストランもあって、個室もあって、ドッグランもあって、同じくらいの料金ならオトクなのかもしれません。でも、わたしは深夜便で行くニッチな船旅がすっかり気に入ってしまいました。たくさんの荷物とそれを運ぶトラックドライバーさんと、少しの旅人と行く、さんふらわあ深夜便。
 
荷物のついででいいから。これからもなくならないで欲しい深夜便です。
 

深夜便でしか見ることのできない、夕焼け